idea factory from newspaper 2003 10 2
基軸通貨(key currency)
将来のことを考えて、
そろそろ、円が、世界の基軸通貨になった場合の準備を始めた方がいいでしょう。
アメリカは、現在、三つ子の赤字となっています。
財政赤字、経常赤字、家計の赤字。
経済政策、金融政策、為替政策、
いずれか、どれかをミスれば、アメリカは破綻します。
さて、最近のアメリカの政策を見ると、
成功する可能性が高い政策を取っていますが、
同時にリスクの高い政策でもあります。
アメリカの政策は、いつも、ハイリスク・ハイリターンです。
ところで、円が国際化していくことを考えると、
円の紙幣のデザインが、あまりにもローカル過ぎます。
その点、ユーロ紙幣のデザインは優れています。
紙幣のデザインを考える時に、国際性を考えるべきです。
価格決定(determination of price)
今までの価格構成は、単一すぎたと思います。
たとえば、パソコンは、数年前まで、価格が高級品でした。
パソコンの価格に厚みがありませんでした。
自動車には、消費者の資金力に応じて、
高いものから、安いものまであります。
パソコンは、デフレが進んでいると言いますが、
今までが、車で言えばクラウンのような価格のパソコンばかりでした。
最近は、やっと、パソコンも、安いものから高いものまで揃うようになりました。
しかも、パソコンの中古市場も盛んになってきました。
自動車に中古市場があるのですから、
パソコンに中古市場があってもいいのです。
消費者の財布が慎重になるのは、教育費の問題です。
学校の週休2日の導入は、本当の狙いは、学習塾の振興にあった。
結果的には、そうなりました。
教育を学習塾に負担させるのならば、
教育費の予算を削って、学習塾の費用を援助すべきです。
学校の週休2日の導入によって、労働時間が減ったならば、
当然、学校の先生の給料も削減すべきです。
ただでさえ、学校の先生は、夏休み、冬休み、春休みがあります。
この期間は、無給にして、学習塾でアルバイトしてもらった方が、
予算の削減になります。
私が、中学生、高校生のころは、放課後、補習授業がありました。
参加は自由で、さらに勉強したい生徒が参加していました。
内容は教科書にないもので、先生が独自に選んできたもので、
正規の授業に比べて、楽しい補習授業でした。
あの時は、先生も、サラリーマン化してなくて、
学びたいという意欲がある生徒には、放課後でも、
時間を忘れて、勉強を教えていました。
規制緩和(deregulation)
規制緩和に関して、
農業と医療が、「本丸」で、省庁の抵抗が激しいと記事にあります。
しかし、これは、いつも、法律案を官僚に作ってもらっているから、
難航するのです。
たまには、議員立法で、規制緩和の法案を作ればいいのです。
たとえ、法案が成立しなくても、
反対した議員は、改革に後ろ向きと、すぐ判明しますので、
選挙での判断材料になります。